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QMK 開発のための Eclipse セットアップ
Eclipseは Java 開発のために広く使われているオープンソースの 統合開発環境 (IDE) ですが、他の言語および用途のためにカスタマイズできる拡張可能なプラグインシステムがあります。
Eclipse のような IDE の使用は、プレーンテキストエディタの使用よりも多くの利点をもたらします。例えば、次のような利点です。
- インテリジェントなコード補完
- コード内の便利なナビゲーション
- リファクタリングツール
- 自動ビルド (コマンドラインは不要)
- Git 用の GUI
- 静的なコード解析
- デバッグ、コードフォーマット、呼び出し階層の表示などの多くのツール。
このページの目的は、AVR ソフトウェアの開発および QMK コードベースで作業するために、Eclipse をセットアップする方法を文章化することです。
このセットアップは現時点では Ubuntu 16.04 でのみテストされていることに注意してください。
前提条件
ビルド環境
始める前に、チュートリアルのセットアップのセクションに従う必要があります。特に、qmk compile
コマンドでファームウェアをビルドできなければなりません。
Java
Eclipse は Java アプリケーションであるため、実行するには Java 8 以降をインストールする必要があります。JRE または JDK を選択できますが、Java 開発を行う場合は後者が役に立ちます。
Eclipse とプラグインのインストール
Eclipse は用途に応じていくつかのフレーバーで提供されます。AVR スタックを構成するパッケージは無いため、Eclipse CDT (C/C++ 開発ツール)から始め、必要なプラグインをインストールする必要があります。
Eclipse CDT のダウンロードとインストール
システムに既に Eclipse CDT がある場合は、この手順をスキップできます。ただし、より良いサポートのために最新の状態に保つことをお勧めします。
別の Eclipse パッケージをインストールしている場合は、通常はその上に CDT プラグインをインストールすることができます。しかし、軽くして、作業中のプロジェクトに必要のないツールが乱雑にならないように、ゼロから再インストールすることをお勧めします。
インストールは非常に簡単です: 5 Steps to install Eclipse に従い、ステップ3で Eclipse IDE for C/C++ Developers を選択します。
あるいは、直接 Eclipse IDE for C/C++ Developers をダウンロード(現在のバージョンへの直接リンク)し、選択した場所にパッケージを解凍することもできます (これにより eclipse
フォルダが作成されます)。
最初の起動
インストールが完了したら、Launch ボタンをクリックします。(パッケージを手動で解凍した場合は、Eclipse をインストールしたフォルダを開き、eclipse
実行可能ファイルをダブルクリックします)
Workspace 選択で入力を促された場合は、Eclipse メタデータと通常のプロジェクトを保持するディレクトリを選択します。qmk_firmware
ディレクトリを選択しないでください。これはプロジェクトディレクトリになります。代わりに親フォルダを選択するか、(できれば空の)他のフォルダを選択します(まだ使用していない場合は、デフォルトで問題ありません)。
開始したら、右上の Workbench ボタンをクリックし、workbench ビューに切り替えます (下部に開始時のようこそ画面をスキップするためのチェックボックスもあります)。
必要なプラグインをインストール
注意: プラグインをインストールするごとに、Eclipse を再起動する必要はありません。全てのプラグインがインストールされたら単に1回再起動します。
The AVR Plugin
これは最も重要なプラグインで、Eclipse が AVR C コードを_理解_できるようになります。更新サイトを使うための指示に従い、未署名コンテンツのセキュリティ警告に同意します。
ANSI Escape in Console
このプラグインは QMK makefile によって生成された色付きビルド出力を適切に表示するために必要です。
- Help > Eclipse Marketplace… を開きます
- ANSI Escape in Console を検索します
- プラグインの Install ボタンをクリックします
- 指示に従い、未署名コンテンツのセキュリティ警告に再度同意します。
両方のプラグインがインストールされたら、プロンプトに従って Eclipse を再起動します。
QMK 用の Eclipse の設定
プロジェクトのインポート
- File > New > Makefile Project with Existing Code をクリックします
- 次の画面で:
- Existing Code Location としてリポジトリをクローンしたディレクトリを選択します。
- (オプション) プロジェクトに別の名前を付けます¹ 例えば QMK あるいは Quantum;
- AVR-GCC Toolchain を選択します;
- 残りをそのままにして、Finish をクリックします
- これでプロジェクトがロードされインデックスされます。左側の Project Explorer から、簡単にファイルを参照できます。
¹ カスタム名でプロジェクトをインポートすると問題が発生するかもしれません。正しく動作しない場合は、デフォルトのプロジェクト名 (つまり、ディレクトリの名前、おそらく qmk_firmware
) のままにしてみてください。
キーボードのビルド
プロジェクトのデフォルトの make 対象を all
から私たちが取り組んでいる特定のキーボードとキーマップの組み合わせ、例えば kinesis/kint36:stapelberg
に変更します。このようにすると、プロジェクトのクリーニングやビルドのようなプロジェクト全体のアクションは迅速に完了し、長い時間がかかったり Eclipse が完全にロックしたりすることがなくなります。
- プロジェクト内の editor タブへフォーカスします
Project
>Properties
ウィンドウを開き、C/C++ Build
リストエントリを選択して、Behavior
タブに切り替えます。- 有効な全てのビルドのデフォルトの
Make build target
テキストフィールドを、all
から例えばkinesis/kint41:stapelberg
に変更します。 Project
>Clean...
を選択して、セットアップが動作することを確認します。